どうも、當サイト管理人の萬朶櫻(@kakukanbun)です。
このページには、いろいろな説明が載つてゐます。
管理人について
管理人名:萬朶櫻(ばんだのさくら)
本業はイラストレーターで、かれこれ10年ほどやつてゐます。
管理人が漢文を書き始めたのは、2016年くらゐから。
きつかけは「漢文で日記が書けたら格好いいな」と、何となく思つたからだと記憶してゐます。
▼こちらのツイートの貼付畫像がその日記です。
僕は3年くらゐ漢文で日記を書いてゐるんですが、その副産物として「オリジナル漢字(漢語)」をいくつか作つてきました(畫像にもチラッと見えてたりします。
せつかくなので晒してみます。
いいね來なかつたらそれまで。 pic.twitter.com/TDvCvtdcL7— 萬朶櫻@LINEスタンプ作つたよ (ばんだのさくら) (@wanduoying) August 11, 2019
▼書いてる風景
そんなわけで、長いこと書いてきた漢文のノウハウを棚おろしするため、このやうなサイトを作つてみました。
當サイトについて
漢文が書けるやうになりたい
ふと思つたんだけど
人生で一度でも「漢文でxxを書いてみたい」つて思つた人はゐるんだらうか?といふわけでアンケートしてみます。
日記でも何かの記録でもいいです。— 萬朶櫻@LINEスタンプ作つたよ (ばんだのさくら) (@wanduoying) September 2, 2019
上のアンケートの通り「漢文で何かを書きたい」と思つたことのある人はそれなりに居るみたいです。
筆者もその一人でした。
「讀むための」ノウハウは溢れてる
ですが、世の中の本やサイトは「讀む」ことに特化したものばかりだと氣づきました。
- 學生の試驗對策、訓讀とかレ點とかのやつ
- 古人の言葉を現代に活かすための云々
- 漢詩の鑑賞
みんな「讀む」ためのコンテンツです。
逆手に取るが、取り切れない
それでも、ある程度は逆手に取つて學ぶことはできます。
しかし書くとき特有の惱みについては解決することは難しいものです。
- 「我と吾」つてどう使ひ分けたらいいの?
- 「以A爲B」を否定する時つて「不以A爲B」でいいの? 「以A不爲B」はアリ?
- 助動詞「請~」つてどこまで修飾できるの? 「請~而~」はいいの?
かつての自分と同じやうに惱んでゐる人の役に立つサイトがあればいいな。
さう思つたのが、このサイトを立ち上げたキツカケです。
サイトの世界觀とキャラクター
せつかくイラストレーターをやつてゐるので、キャラクターを作りました。
先輩
後輩
2人は文藝同好會(人數が少ないため部ではないが、先輩は部を言ひはつてゐる)の會員。
先輩が後輩に漢文の書き方を教へるといふ設定で行きます。
このサイトで使ふ言葉の説明や凡例
例文について
〔漢〕夫婦有別。
〔日〕夫婦の間に隔てがある。
漢文の例文を出す場合は、このやうなボックスで表示し、上に漢文、下に日本語を併記してゐます。
色分けについては「文要素による分類と色分け」を參照。
實際に存在する書物からの引用がほとんどで、その場合はボックスのタイトル部分にその出典を記すことにしました。
自作の文、もしくは既存の文を改變した場合は「自作・改變漢文」といふタイトルになつてゐます。
〔漢〕道雖邇,不行不至。
〔日〕道は近くとも、進まなければたどり着かない。
特定の品詞や語句に注目してほしいとき、その部分を太字にしてゐる場合があります。
この場合は否定詞「不」ですね。
〔漢〕臣欲[張公室]也。
〔日〕私は[君主の家系を擴張]させたい。
1つの文が別の文の中に入り込んで、入れ子になつてゐる場合、「[]」で内部の文をくくる事があつて、
この場合、「張公室」といふ分が「臣欲」の賓語(目的語)になつてゐることを示してゐます。
〔漢〕不安其位,宜[不能[久]]。
〔日〕その地位に安んじなければ、[[長續きすることは]できない]はずだ。
さらなる入れ子の構造になつてゐる場合も同じ。「[]」の數が多くなります。
なほ、初期の記事では、別の形式で書かれてゐるかもしれません。
これは單に古い形式を現在のものに更新できてゐないだけです。
文要素や品詞等について
- 文要素による分類
- 品詞による分類
- 意味による分類
このサイトでは、記事本文中での説明に、上記3種類の分類を使つゐます。
記事によつては「品詞の分類」「意味分類」など、表記搖れがあるかもしれません。
なぜ3種類もの分類を併用するのかと言ふと、その方が分かりやすい場合が多いからです。
加藤徹『白文攻略 漢文法ひとり學び』15頁より、明快な説明があつたので、以下に引用します。
不動産屋のアパート・マンション情報で例へると「東京都新宿區、中野區、杉竝區、中央綫沿綫、西武綫沿綫」のやうに、區名表示(品詞分類に相當)と、沿綫表示(意味分類に相當)を、わざと混ぜるやうなものだ。同じ杉竝區のアパートでも、京王綫沿綫と中央綫沿綫では、通勤環境は全然違ふ。アパートを探すときは、路綫表示と區名表示の兩方があつたはうが便利である。
上の解説を漢文に置き替へた圖がこちら。
「私の友達は日本人です」といふ意味の漢文をそれぞれの分類で示しました。
漢文研究や作文においても、これらの複數系統による分類を頭に入れておくと非常に捗ることでせう。
なほ、文の要素や品詞などの名稱は、以下のやうになるべく中國側の呼び方によせてをります。
- 述語→謂語
- 目的語→賓語
- 前置詞→介詞
文要素による分類と色分け
漢語名稱 | 日本語名稱 |
主語 | 主語 |
謂語 | 述語 |
賓語 | 目的語 |
定語 | 連體修飾語 |
状語 | 連用修飾語 |
補語 | 補語 |
文要素は、3分類の中で最も大雜把なものですが、重要度でも斷トツと言へます。
最初の記事「漢文の基本的な形1 主語+謂語(述語)+賓語(目的語)」でも、最初に主語・謂語・賓語が出てきてゐることからも明らかでせう。
そこで、當サイトではこの分類に對して固有の色を與へることにしました。
主語 + 謂語 + 賓語
實際の文での表示はこちら。
〔漢〕富與貴,是人之所欲也。
〔日〕富と地位は、人が欲しがるものである。
ちなみに、主語などの各要素が複數の言葉によつて構成される場合、主部などの呼び方に變化する場合があります。
上の畫像では「我友」「日本人」なんかが主部と賓部、「是」は1つの言葉だけなので謂語。
修飾語にあたる定語・状語については、修飾してゐる部分の色に從ひます。
漢文の付加的な形 定語と状語などの修飾語上の畫像でたとへるなら「我」は主語の「友」を修飾してゐるので赤色。「日本」は賓語「人」を修飾してゐるので青色。
(定・状)主語 + (定・状)謂語 + (定・状)賓語 + (定・状)賓語
なほ、補語は色付け無し。つまり普通の黒色とします。
品詞による分類
實詞 | 體言 | 名詞 | |
代詞(代名詞) | 人稱代詞 | ||
指示代詞 | |||
用言 | 動詞 | ||
形容詞 | |||
助動詞 | |||
半實半虚 | 副詞 | ||
虚詞 | 介詞(前置詞) | ||
連詞(接續詞) | |||
助詞 | 語氣助詞 | ||
構造助詞 | |||
嘆詞(感動詞) |
意味による分類
- 擬聲語
- 疑問詞
- 否定詞
- 繋詞
- 關係詞
- 數詞
- 量詞(助數詞・單位詞)
- ……ほか
もしかすると「否定詞や疑問詞は品詞ぢやないの?」といふ疑問を持たれることでせう。
それについても、加藤徹『白文攻略 漢文法ひとり學び』16頁より説明を引用します。
よく勘違ひしてゐる人がゐるが、「疑問詞」「否定詞」「關係詞」「數詞」などは、獨立した品詞ではない。(中略)品詞の枠組みを超えた漠然としたくくりである。
たとへば否定詞。
代表的なものは「不」「無」などですが、基本的に「不」は打ち消しの副詞。「無」は存在を打ち消す動詞に分類されます。
當サイトでは、状況に應じてこれら3つの分類、および色分けで對應してゆくこととします。
註釋や引用、參照文獻について
記事を書くにあたつて參考にした文獻がある場合、各記事の最後の方にまとめてゐます。
記事本文で書籍等の引用をする場合、このやうに表記してをり、「加藤(2018:101)」がその引用元です
「加藤(2018:101)」を調べたいとき、記事末尾の「註と參照文獻」の所をみます。著者の名字「加藤」がありますね。
(2018:101)の數字の意味は、前半が發表・發行年。後ろがページ數を表してゐます。
つまり「加藤(2018:101)」は、「加藤徹氏が2018年に出版した著書『白文攻略 漢文法ひとり學び(第8刷)の101ページを見てください』といふ意味です。
ニコニコ動畫で動畫版をつくりました
このサイトで書いてゐることを動畫化しました。琴葉姉妹による讀み上げです。
よろしければ併せてどうぞ。
漢文LINEスタンプ發賣中!
趣味の漢作文が高じてLINEスタンプも作りました。
▼メインのイラストブログの方で解説記事を書きました。
参考 漢文で會話ができるLINEスタンプ『漢文と女の子』を作つたので紹介してみる俺は女しか書かねえ!プライバシーポリシー及び免責事項など
Google Analyticsによるアクセス解析について
當サイトでは、Googleによるアクセス解析ツール「Google Analytics」を利用してゐます。
このGoogle Analyticsはトラフィックデータの收集のためにCookieを使用してゐます。このトラフィックデータは匿名で收集されてをり、個人を特定するものではありません。この機能はCookieを無效にすることで收集を拒否することが出來ますので、お使ひのブラウザの設定をご確認ください。この規約に關して、詳しくはここをクリックしてください。
Google AdSenseによる廣告の配信について
當サイトはGoogle及びGoogleのパートナー(第三者配信事業者)の提供する廣告を設置してをります。その廣告配信にはCookieを使用し、當サイトへの過去のアクセス情報に基づいて廣告を配信します。
DoubleClick Cookie を使用することにより、GoogleやGoogleのパートナーは當サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づいて、適切な廣告を當サイト上でお客樣に表示できます。
お客樣は下記のGoogleアカウントの廣告設定ページで、インタレスト ベースでの廣告掲載に使用される DoubleClick Cookie を無效にできます。また aboutads.info のページにアクセスして頂き、インタレスト ベースでの廣告掲載に使用される第三者配信事業者のCookieを無效にできます。
その他、Googleの廣告におけるCookieの取り扱ひ詳細については、Googleのポリシーと規約ページをご覽ください。
Amazonアソシエイト・プログラムによる広告の配信について
當サイトはAmazon.co.jpを宣傳し、リンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの參加者です。
第三者がコンテンツおよび宣傳を提供し、訪問者から直接情報を收集し、訪問者のブラウザにクッキーを設定したりこれを認識したりする場合があります。
コメントについて
當サイトおよび各ページに頂いたコメントの内、暴言や差別的なもの、ほか不適切と思はれるものは管理者の判斷にて削除することがあります。
免責事項
當サイトではあらゆる文章に歴史的假名遣ひおよび正字(いはゆる舊字體)を用ゐてゐます。引用や固有名詞に對しても同じく歴史的假名遣ひおよび正字に書き替へてをります。
當サイトで掲載してゐるコンテンツの著作權・肖像權等は各權利所有者に歸屬致します。權利を侵害する目的ではございません。記事の内容や掲載コンテンツ等に問題がございましたら、各權利所有者樣本人が直接メールでご連絡下さい。確認後、對應いたいします。
當サイトからリンクやバナーなどによつて他のサイトに移動された場合、移動先サイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負ひません。
當サイトのコンテンツ・情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めてをりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなつてゐることもございます。
當サイトに掲載された内容によつて生じた損害等の一切の責任を負ひかねますのでご諒承ください。